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君を想うとき・・・ 第7章
we can fall in love
2000年10月
海亜 作


そして滝沢くんが好きな曲。尾崎豊の♪I LOVE YOU♪が流れた。

I LOVE YOU 今だけは悲しい歌。聴きたくないよ〜

滝沢くんは倒れ込む様に熱唱していた。とても切なそうに。
その姿は私達のステージから見て正面だったのでドキドキ度が最高潮。

その途中に今やってるドラマ『太陽は沈まない』の挿入歌♪JOURNEY♪を見事歌い上げファンの子達は魅入っていた。

茜の空の下を 帰りのバスが行く〜

ドラマのワンシーンがスクリーンに流れそれを思い出したのか涙する子も居た。

そして次ぎは作詞した曲♪Words Of Love♪
自信無い。なんて言ってたけど・・・凄く上手で見てて鳥肌が立った。
隣の佳子さんなんてキャ〜キャ〜騒いでる。

愛してる〜分かってるいつだって〜

白い衣装の次ぎは赤い衣装を身にまとって激しいダンスを踊ってる。
そんな多彩な滝沢くんから一時も目が離せなかった。

このままずっと見ていたい。。。

そんな想いでいっぱいだった。
が無情にも最後の曲が流れ渋谷くん、今井翼くんの後に挨拶をして終わった。
そして、アンコールも終わり本当に最後となってしまった。

『今日は本当にありがとうございました。
これからも精一杯努力して頑張るので応援よろしくお願いします。』


楽しい時間は、あっと言う間に過ぎるとよく言うけど、まさにそんな感じだった。

帰り道の足取りは何故か重かった。
それは、きっと滝沢くんを遠くに感じてしまったからだと思う。
そして・・・本気で好きになってしまった自分に気付いた。

明日会った時なんて声掛けようかなぁ。
“凄く感動した!” う〜ん・・・ありきたりな言葉だしなぁ。
“歌上手だね!” 嫌味っぽく聞こえちゃうかも。
“ファンになっちゃった” いつもの冗談だって思われるか。
“好きになりました” あ″―――。こんな事言える訳無いよぉ。

私は考えるのを止めにしてベッドに潜り込んだ。
明日、本人に会った時に言えるでしょ。そう思った。
そして今日のコンサートの余韻に浸りながら深い眠りについた。

―つづく―


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