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キセキは起こった!ドリームガール!
Dream Boy in 帝国劇場
2004.1.17・昼公演
- センターブロック最前列 -
ヒデクラの誇る筋肉解説員HONAさんのレポです。
人体解剖図を開いてお読みください(笑)。(文字の大きさは「小」を推奨します)

人は哀しくも壮絶な出来事にあうと、自己の崩壊を避けるため、その記憶を消してし まうという。
けれども、また逆に、昇天しそうなほどの快感や幸福に包まれても、やはり、自己の 崩壊を防ぐ為、瞬間的記憶喪失になってしまうのではないだろうか? 何故なら、私は今でもあの日のことををよく思い出せない。
運命のあの日・・帝国劇場14:00、開演のベルが鳴る・・そして、その時、私は キセキのようなあの席にいた。

人生、四半世紀以上も生きていれば、誰だって何かひとつくらいは自慢できるものが あるだろう。
私に限っていうならば、それはタッキーの筋肉解説と、ズバリ、どこまでも続く滝運 の悪さだった。
タッキーのコンサートでは、いつもセンターで踊るタッキーの背中ばかりを、野鳥の 会の長老のように人生を達観しつつ、遠ぉぉぉ〜〜〜くから眺めていた。
昨年の春コンで好評だった「894(ハクシ)」のかっこいいボクサーダンスだっ て、もろ私好みのエロエロダンスだって、遠くから眺めていると、ぶっちゃけ背中が もこもこ、腰がへこへこ動いているようにしか見えないのだよ滝沢くん。
それがいきなり天下の帝国劇場最前列、真正面に繰り広げられる筋肉ダンスを、めく るめく筋肉の躍動を、なんと、この眼で拝めるときが、よもや訪れようとは信じられ んが本当だ。
まさにキセキだ!生だよナマ筋っ!これを張り切らずとしてなんとしよう。
私は腰をぬかさぬよう、しっか!とぎっくりベルトを装着した。

さて、ドリームボーイは、冒頭、若者たちがボクシング映画のオーディションを受け るところから始まる。
そして、審査員が主役を射止めたひとりの男の番号を朗々と読み上げる・・「329 番!このボクシング映画の主役は329番!!!」。

「329」・・この番号に隠された秘密の暗号を、賢い読者の皆さんは、即座に解読 せねばならない!
そう、これは、タッキーのお誕生日っ!!どうだね諸君、解読できたかね?
と、自慢気に語っているが、実はドリボ観劇6回目にて、やっと、気が付いたおバカ がいる。
誰だ・・私だ・・愛が足りない。

そして始まるのは、タッキーを正三角形の頂点とする華麗なるボクサーダンスの群舞 !
めくるめく筋肉の乱舞!
素晴らしいっっ!!かって、これほどまでに美しい筋肉をみたことがあるだろうか? しかも初日に比べ、しなやかに唸る筋肉はさらに進化している。まさに進化する絶世 の美筋肉!

心の中で惜しみない賞賛の嵐をタッキーに向けつつも、くわっと食い入るように見て いると、やがて彼の筋肉は変化を見せ始める。
胸鎖乳突筋が、徐々に、春の微熱に冒されたようにサクラ色に染まり、それは間もな く大胸筋にまで広がる。
にじみ出た汗は、珠玉のようにキラキラ眩い光りを放ちながら、ころころと腹直筋の 谷間を走る。
そしてまた、猛々しく精悍な外腹斜筋と相反して、タッキーのデベソのなんと愛らし いことよ!それは、すでにデベソであって、デベソにあらず。どこぞの由緒正しき名 家の家紋、そう紋様のようだ(爆)。

そうこうするうちに、やがて、私の耳にはタッキーの激しい息遣いが聞こえてくる。 「フッ、フッ、フッ、フッ!」。
そう彼は、「フッ!フッ!」と息を吐きながらボクサーダンスをしているのだ。
拳に力をこめて「フッ!」。
バシッと決めて「フッ!」。
空を睨んで「フッ!」。
仁 王立ちになって「フッ!」。
なるほどぉ〜、これは有酸素運動ですね。
エアロビクスですね。
ボクササイズです ね、なるほど、なるほどぉ〜。
ふむふむと妙なところで納得しながら見ていると、「カット!」と声がかかって、撮 影が中断してしまう。
あ〜ん、ずっと見ていたかったのに、めちゃくちゃカッコ良かったのにぃ(哀)。

どうやら、誰かがチャンプのご機嫌をそこねてしまったらしい。
主役のタッキーは投げやりな態度でテーピングを解いている。
元チャンプひきいるジムサイドと、タッキーを中心とする芸能プロサイドの対立がある ようだ。
両者険悪な状態になり、あわや、このプロジェクトも頓挫するか・・と、思いきや、 「この映画を、絶対、成功させてみせるわっ!」と、野心に燃える真琴さんが、タッ キーを色仕掛けでくどき落とし、主役を彼に引き受けさせようとする・・

シーン変わって、空には満天の星。海にかかる桟橋。その先端にはノスタルジックな 街灯ひとつ。寄せては返す波の音(聞こえないけど)。
そして海の中には、タッキーにナンパされたい珍怪魚がウヨウヨしてる(私のことで す)。
くくっ、なんてシュールなシチュエーションなんだろ〜か。

と、ここで毎回、タッキーが観客をいじってくれて、いろいろなアドリブが飛び出す んだけど、ネタになるお魚ちゃんを物色しているタッキーもキュートだけど、この時 の観客の様子はどんなじゃろう・・。
日頃から人間観察の趣味を持つ私は、ふと、後ろを振り向き、観客の様子をこっそり と仰ぎ見た。
皆、一様に瞳をトチトチと輝かせて、桟橋のタッキーを見上げている。

ふふっ、なんだか、みんな可愛いなぁ。みんな、タッキーのお魚ちゃんになりたいん だろうなぁ、うふふ〜。

趣味のひとときを終えた私は、ふわ〜と視線を闇に泳がせ、真琴さんとお茶目なやり 取りをしている桟橋のタッキーに視線を戻した。
と、その瞬間、タッキーと目が合った(←錯覚よ、錯覚っ)ような気がした。
すると、何故か、堪えきれない笑いが突発的に身体の中からこみ上げてきて、私はた まらず吹き出してしまった。

「ぷっっ(笑)!!」

格調高く、気品あふれる帝国劇場に響き渡る「ぷっっ!」。
決して意図した「ぷっっ!」ではない。自然発生的に自然現象として吹き出してし まった「ぷっっ!」なのだ(オナラではないぞ)。
そして、あろうことか、それはタッキーの耳にも届いてしまったらしい。
タッキーは笑いながらソッコーで突っ込んできた。

「ぷっ!だって(笑)・・ぷっっ!て何だよっっ!!(笑)」

タッキーは笑っていた。会場も笑いに包まれ、隣に座っていた親愛なる滝友h.cさ んからは小突かれた。まことにメンボクない。
後で考えると、これはこれで、美味しかったことになるが、このとき私は、このまま 帝国劇場という海底に潜む「ちょうちんあんこう」になってしまいたかった(恥)。

そんな様子を(どんな様子だ)、高いところから嫉妬に狂って、じっと見ていた男が いた。
元チャンプの保栄さんだ(あ、言うまでもなくタッキーと真琴さんの仲に嫉妬してい るんだよ・爆)。

「滝沢ぁ〜っっ、そんなにこの女が欲けりゃくれてやるっ!その代わり俺と勝負し ろっ!決着はリングでつけよう!!」

そんなさあ、元バンタム級のチャンプが言うかな普通。タッキーはシロウトだぞ。 と、突っ込む私の心情を無視して、物語は急な展開を見せる。
タッキーはその挑戦を受け、映画のロッキー並みの早さで、あっちゅ〜まにトレーニ ングを積み、試合に臨むのだ。

ところで私、このファイトのシーンが好きなんです。どこが好きかってチャンプに顔 面を連続強打されるタッキーの、ぐわんぐわん仰け反る頭部が大好きです。手負いの ライオンのように鬣(たてがみ)を振りたくって仰け反るのです。 それからマウスピースをむき出しにして、顔をゆがめ、眼光鋭く、強暴なツラ構えで チャンプに飛びかかってゆくのです。
闘魂する筋肉と、ほとばしる汗がこの上なくセクシーで、そりゃもう、たまりまへん がな。

そんなこんなで悪戦苦闘、血まみれの激戦の末、タッキーはついに、元チャンプを ノックアウトし、リングに沈めてしまうのだった。
しかも、その衝撃でか?突然死なのか?元チャンプはいきなりポックリ死んでしま うっっ!
ね、びっくりしたでしょ?でも、まだ、あるんだよ衝撃の真実がっ!
次の瞬間、倒れたチャンプに駆け寄る重要参考人2名。

「お父さんっっ!」
「あなたっっ!」
チャンプを「お父さん」と呼ぶは、タッキーを慕っていた藪少年(お子だったんか いっ)。
チャンプを「あなた」と呼ぶは、タッキーを誘惑していた真琴さん(あんた、背徳の 人妻だったんかいっ)。

そして、真琴さんは声高々と叫ぶ。
「これは最初から仕組まれた試合よ!見て、タッキーのグローブの中に鉛の板が仕込 んであるわっ!」チャリーン!!
もちろん濡れ衣である。でも、私が一番驚愕したのは彼女の次のセリフだった。

「それもこれも、全て、私(のこと)が欲しいからよっっ!」

ずるっっ・・。私はいつもここで、座席からずり落ちそうになる。
すごい自信だな〜。それにタッキーってば、いつのまに、命をかけるほどに彼女への 愛が深まったんだろう。
だって、つい30分ほど前に、桟橋で彼女の名前を聞いたばっかじゃん(爆)。

いや、深く考えてはいけない。
これがジャニーズのミュージカルなのだ!由緒正しきジャニーズ伝統芸能なのだ!
必ず「死」があって、「絶望」があって、「再生」があって、「和解」がある。
「MASK」しかり。
「SHOCK!」しかり。
「Dream Boy」しかり。
例えそこに、かなり強引なストーリー展開が待っていたとしても、見るもの全てを納 得させるに足りうる、無限大の魅力がジャニーズのミュージカルには有る。
まさに、マジカルミュージカル、天下無敵の「Dream Boy」!
闘魂する筋肉麗人、タッキーの魅力が舞台で炸裂〜〜〜っっ!!

って、別にジャニーさんからギャラもらってるわけじゃなし、絶賛するのはこの辺に して、サクっと次にいってみよう。
さて、舞台では、チャンプの死が風雲急を告げている。
仲間とともに勝利の美酒に酔いしれるはずだったその瞬間は、あっけなく終わった。
後に残るは、愛した女の手酷い裏切りと陰謀、そして、タッキーへと向けられるチャ ンプサイド(関ジャニ)の復讐の炎。

いったい何のための試合だったんだ!
そして宏太は・・俺は、宏太の父親を死なせてしまったのか!

激しいショックに呆然と立ちすくむタッキー。
そんなタッキーを、抱きかかえるようにして支える仲間たちがいた。
KAT-TUNの面々だ。彼らは言う。

「タッキー、しばらく俺達のところで、その傷ついた心と身体を休めるんだ。華やか なステージ・・ここを隠れ家にするがいい。そう、今は何も考えなくていい。俺達は 信じている。鉛の板を入れたのはタッキーじゃないってことを。 さあ、タッキー顔をあげて・・ショーの幕が上がるぞ!」

と突如、スポットライトが天井を照らす。
見上げれば遥か上空15メートル、忽然とその姿を現したるは、我らがタッキー!!
そう巷で噂の帝劇史上初!地上15メートルをくるくる舞う、命がけバンジージャン プとはこのことだ!
そしてまた、なんと手回しがよいのだろうか、タッキーにはすでに、二億円の保険金 さえかけられている(爆)。
なんなんだよ、いったい!傷ついた心と身体をゆっくり休めろとか言いながら、危険 なバンジージャンプをさせんのかよっ、1日3公演もさせんなよっ!
傷心のタッキーをだまくらかして、まさか、サーカス小屋へ売り飛ばしたんじゃなか ろ〜な?!
虚実ないまぜに突っ込む私の心情はもちろん無視して、ショーは続く。

傷心のタッキーは、このサーカス団で大活躍をする。
一番の目玉はもちろん地上15メートルのバンジージャンプ。
この時のタッキーの緊迫した表情は、最っ高ぉ〜に美しい。
全開となる知性漂う広い額と、凛と結んだ水蜜桃の唇が、ことさらに美しい。
彼は舞う。くるり・・くるくる・・夢空間を紡ぐ。
彼の紡ぐ糸が、切れませんように・・夢が途切れませんように・・どうか・・どう か。
観客はみな、手に汗を握り、固唾を飲んで彼を見守る。
渾身の勇をふるってダイブする彼の声が、上空かすかに聞こえている。
・・っっしゃーー!・・っっしゃーー!!かすかに確かに聞こえている。

息を詰めて観ていると、お次は、ほっと一息つける水芸コーナーになる。
毎回、KAT-TUNとのコミカルなパントマイムで、会場を爆笑させてくれる。
ここではアドリブ満載、タッキーの愛らしさが爆裂する。
小さな水槽の中に手を入れてかき混ぜると、何もない水槽から赤いハンカチが突如現 れたり、水の色が変化する・・というマジックをタッキーが披露する。
しかし、仁くんたちは、そのマジックを「ショボイ、ショボイ」とダメだしをする。
すると、タッキーは会場に向かって「え?ショボイの?そんなことないよね?」と伺 うようなジェスチャーをする。実に愛らしい。
すると、会場からは「そんなことないよ、すごいよ」と言う意味の温かい拍手がわき あがるが、私は、いつもこの時考える。

もしも、この時、会場全体が、仁くんたちと同じようにダメダメ〜と、みんなで首を ブンブン横に振っていたら、タッキーは、いったいどんなリアクションをとるだろう か?
1階も2階も、男も女も、老いも若きも、会場の係員までが、いっせいにみんなで首 をブンブンブンっ!
もしかしたら、タッキーは「っんだよ〜っ、ダメじゃないよっ!!」とキレて、火災 消化用ホースを持ち出してきて、会場みんなに向けて放水してくれるかもしれない。
いつも最前列の人だけ、タッキーに水かけてもらっていいな〜と、思ってたそこのあ なた、ぜひ、このプランをジャニーさんに教えてあげてください(笑)。

そんなこんなで、巨大水槽の中にドボン!と投げ込まれたかと思えば、そこから大脱 出して、いきなり違う扉から現れいで、セクシー満載で歌ったり踊ったり、空中ブラ ンコで客席の頭上を軽やかに飛んでみたり。
それはもう、一分一秒、息をつく暇もないくらい多彩なショーを、次々にこなしまく る。これでもか!これでどうだ!とばかりに見せつける。
いったい幾つの引き出しを持っているんだ彼は!やはり、只者ではない!
歌って踊って、サーカスする筋肉麗人!!
すでに、会場は新春タッキー隠し芸大会の様相を呈してきた。

でも、いいのかタッキー。こんなハデなことをしていたら、関ジャニの放った追っ手 に見つかってしまうぞ!
しかも、こっそりと身を潜めていればいいものを、心やさしいタッキーは、病気の慧 (けい)くんのために、わざわざ、「幻の作曲家さん」は自分なのだと名乗りをあげ て、生放送中のテレビ局へ飛び込み、公共の電波の前に自分の姿を晒してしまうの だ。
なんてことだっ!私は、思わず座席を蹴って立ちあがり、声を大に忠告したくなる。 いいのかタッキー!やめとけタッキー!
そんなことしたら「僕を見つけてください」ってなもんじゃないか!
どう考えたって、おかしいよっ!

いや、おかしくない。深く考えてはいけない。
何度も言おう!これがジャニーズのミュージカルなのだ。ジャニーズ伝統芸能なの だ。
一度見ただけではよく分からない。何度見てもよく分からない。分からないけど分か らないことに慣れてくる。そして、また、何度でも観たくなる。
だから、マジカル(摩訶不思議)ミュージカルなのだ。
これで、いいのだ!バカボンのパパもそう言っている。間違いない。

と、ごたくをならべていると、まもなく私の不安は的中する。
ついに見つかったのだ!!
追っ手が、テレビ局にいるタッキーに迫る。
まずは、単身テレビ局へ乗り込んできた関ジャニの横山と、もみ合いになるタッ キー。
そこには、横山を押し留めようとする宏太もいる。

あ、あ、ちょっといいですか?
話は緊迫してきましたが、ちょっと言わせてもらっていいですか?
私、ここの横山くんの演技が大好きなんですよっ!
もうね、大、大、大っ好きなんですよっ!
やさぐれたボクサー崩れの悪役を、迫真の演技で思いっきりやってくれてるんです よ。
全編、いろいろと彼のツボはあるんです。でも、私はあそこがいっとう好き!! 邪悪な薄笑いを浮かべながら、ナイフを取り出すんです。
それから、舐めまわすように、そのナイフをねっとりと眺めてから、本当に舐めるの !蛇のように長い舌を出して、べろろろ〜んってね(嬉々)。
もうね、そこがすんごく好きっ!!この時だけ私は、A級スナイパー・ゴルゴ13の ように、リボルバー38口径(じゃなくて双眼鏡!)の標準を必ず彼のベロに合わせ ます(爆)。
そして、客席の片隅で冷酷な笑みを浮かべながら、ニヒルにこう、つぶやくのさ「・ ・ふっ」。

・ ・気まずい沈黙・・

あ〜、えっとぉ〜、どこまでいったっけ?
そう、物語は佳境に入っている。
横山ともみ合いになるタッキー。それを押し留めようとする宏太。
三者入り乱れて、あんなんなってこんなんなって(アクションだから説明できな い)、気がつけば、ナイフはいつのまにか宏太の手に渡っている!
驚くタッキー!ナイフを手に震える宏太!と、その背後から飛びかかってくる横山!
その刹那、くるりと向きを変えた宏太の手にしたナイフが、なっ、なんと、横山の懐 を深く深く、えぐってしまったぁぁ〜〜っ!

「うぐぅぐっ、ぐっぐっぁぁああ〜〜っっ!!」

飛びちる血しぶき!断末魔の悲鳴をあげ、地をのた打ちまわる横山!!!
血のりがべっとりとついたナイフを手に、半狂乱になる宏太!
と、とっさに宏太からナイフを取り上げ、彼の肩をつかんでタッキーは叫ぶ!

「いいか、お前は何もいうな!黙ってろっっ!」

おりしもそこに駆けつけたるは、KAT-TUNの面々。その状況を見て困惑を隠せ ない。「タッキー、いったいどういうことだよっ!」
やや遅れて駆けつけたるは、関ジャニメンバー。その状況を見て、滝沢が刺したと誰 もが思う。「滝沢ぁぁ〜〜っっ!!(怒)」
必然的に勃発する乱闘と混乱。やがて、警察が到着し、手錠が非情な音を立ててタッ キーの腕に食い込む。ガチャーン!!
連行されてゆくタッキーに追いすがろうとする宏太。しかし、タッキーは、悲痛な決 意を秘めた瞳で、宏太を制するのだった。
そして、瞳で語り合うの図。

「お前は何も言うんじゃないぞ・・」
「タッキーは、俺のためにっ!」

ぐわぁぁ〜ん、この時のタッキーの表情が、また、絶品中の絶品なんですよっ!
なんでしょう、このシーンになるといつも私は、胸がキューンってなって、子宮が ギュュゥーンってなって、鼻がツーーンで、涙がドバァーーって感じなんです よぉぉぉ〜っ!!(壮絶な表現に自ら絶句する)

と、次の瞬間、警官の手を振り解き、手錠をしたまま脱走をはかるタッキー!
舞台の奥から、がぁぁーーーっとこちらに向かって走ってきて、はた!と一瞬立ち止 まる。

「なにもかも、引き受けてやろうじゃないかっっ!!」

くわっ!と、かぶりを振って、大きくジャ〜ンプ!そのまま、客席に飛び込むかのよ うに宙を切った瞬間、落ちて行く・・暗黒の果てなき逃亡の奈落へと・・


暗転。1幕 終わり。



はぁっ、はぁっ、はぁっ・・
タッキーが、走って走って高層ビルの中を逃げているわけではありません。
わらひが絶筆しているのです。
親愛なるヒデクラ読者の皆さん、ここまでの、長ぁ〜いをレポ読んでくださって、本 当にありがとうございました。お疲れ様でした。
やっと、1幕のレポが終了しました。後日また、この続きがある・・わけではありま せん。
前半にも書きましたが、ジャニーズのミュージカルには、必ず、「死」があって「絶 望」があって「再生」があって「和解」があります。
1幕で「チャンプの死」があり、それに付随してそれぞれの「絶望」がありました。
そうすると、さて、2幕では、それがどんなふうに、「再生」への道を辿ってゆくの でしょうか。
そして、和解までに持ってゆくのでしょう?制限時間は30分なり(2幕お芝居の上 演時間)。
しかし、あらすじをお終いまで書くのは野暮というもの。
この続きは、皆さんが直接劇場でお確かめください(爆)。
あるいは、諸事情あって劇場まで足を運べない方は、DVDが出ますので、ぜひとも それを買って観てくださいね(はぁと)。
というわけで、それでは皆さん、ごきげんよう、さようならぁ〜ばいばいちゃ〜〜。 (^o^)/~~

って、おいっ!おまえ、やっぱりジャニーの回し者だったのか!ってか?
そんな、とんでもないっ!
ただ、このレポを書いているうちに、やっぱりタッキーには、わたくしのようなぎっ くりおなごの稚拙な文では表現しきれない、マリアナ海溝より深い魅力が埋蔵されて いるのだなぁ〜と痛感したわけで・・それを自覚した今となっては、もう、とても書 けなくなってしまったわけで・・何故か今「北の国から」純くん口調になってしまっ てるわけで・・え?つまり、めんどくさくなったんだろって?ネタ切れなんだろって ?
いや、う、う〜〜ん、まあ、そうとも言うかな・・むにゃむにゃ・・。

☆: HONA :☆

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