[back]

君を想うとき・・・ 最終章
we can fall in love
2000年10月
海亜 作


そして滝沢くんはステージに向って行った。
ファンの子が待ってる場所へ・・・。

この前は遠いなんて思ってたけど今は違う。とても近くに感じる。
私に見せる姿が本当の滝沢秀明だから。
違うかもしれない・・・でも私はそう思ってる。

観客席の女の子達の会話が聞こえて来た。
『今から歌う曲はTOKIOの♪君を想うとき♪なんだけど知ってる?』
『うん。TV番組のエンディングでよく耳にしたから知ってるよ〜』
『ああ“なりゆき”でしょ?あれ面白かったよね。
ってそんな事は今どうでもいいの!あのね・・・』
女の子達は不思議そうな顔で話ていた。
最後には“意味深だよねぇー”なんて言っていた。
どうやら歌う曲が急に変更になったらしい。
滝沢くんが“どうしても歌いたいんです”こう言ったと・・・

ありふれた言い方かもしれない。
また君を泣かすかもしれない。
だけど変わらず守り続けるよ。
Yes,Tow of us Yes,We can fall in love


私は以前滝沢くんが言ってた言葉を思い出した。

そんな時は俺が守るよ・・・

あの時はこう言うのが社交辞令だったのかもしれない。
でも・・・私は貴方の不器用な言葉に救われた。
たとえ確かな言葉が無くっても充分だよ。
また泣く事があるかもしれない。その時は・・・見守っててね。

抱えきれない明日があるなら
思うまま今日を 歩けばいい
そう、 きっと うまくは言えないけど
Yes, I love you 嘘じゃないさ


不安や迷いがある時は自分を信じて乗り越えてね。
私は貴方の力には成れないかもしれない。
でも・・・側に居るよ。少しでも癒してあげたいから。
確かな言葉は言わないけど、いつか伝わる。
そう信じて今日も頑張る。

                                                ―終わり―


[top]